今、相場はこのまま膠着状態です——ビットコインは92,500付近でもみ合い、イーサリアムは3,150で身動きが取れません。この反発も一旦終息しましたが、下押しも効かない。なぜでしょう？それは全員が今夜の経済指標待ちだからです。

それがPCEインフレ指数です。この指標が市場にどれほど重要か？こう言えば分かりやすいでしょう。FRB（米連邦準備制度）はCPIではなく、これを注視しています。以前、米政府が一時閉鎖して公式統計がしばらく途絶えていましたが、ようやく正式なレポートが発表されます。機関投資家も個人投資家も、そしてFRB自身も、全員がこの発表に注目しています。

市場の見方はどうか？大多数はPCE総合の前年比が2.8%（前回2.7%）になると予測、コアPCEは2.9%を見込んでいます。一見それほど高くはありませんが、FRBの目標は2%です！このペースだと、バンク・オブ・アメリカは「2027年までは戻らない」と発言しています。もしこれが現実となれば、インフレは連続55ヶ月目標を上回ることになります。

来週はFRBの会合があり、市場の87%が25ベーシスポイントの三度目の利下げを織り込んでいます。しかしカギを握るのは今夜。データが予想通りかそれ以下なら、利下げはほぼ確実です。インフレ数値が予想を大きく上回れば、今回の利下げは見送りになるかもしれません。

米国株も緊張感が高まっています。S&P500は史上最高値に迫っており、AIやデータセンター投資が過熱しすぎているとの懸念もあれば、利下げで経済を救ってほしいという期待もあります。もしインフレが本当に下がれば米株は全面高となる可能性があり、数字が悪ければ売りが出るでしょう。

我々の仮想通貨市場にとってはさらに直接的です——小型株や暗号資産セクターのようなリスク資産は金利に最も敏感です。今夜の指標が良ければ、機関投資家が買い増す可能性があります。数字が悪ければ、資金は一気に引き上げられるでしょう。

だから今の横ばいは、まさに審判の笛を待っている状態です。今夜、勝負が決まります。