カナダが2回目の暗号資産税調査で2500名のDapper Labsユーザー情報を取得

PANews 12月8日、The Blockの報道によると、カナダ通信社が入手した裁判所の文書から、過去3年間でカナダ税務当局が暗号資産関連の監査を通じて1億カナダドル（約7,200万米ドル）超の税金を徴収したことが明らかになった。しかし、2020年以降、刑事告発は一件も行われておらず、同国の法執行能力に構造的な限界があることが浮き彫りとなった。カナダ税務局の監査チームは230件以上のファイルを処理し、暗号資産プラットフォームを利用する納税者のうち40％が申告していない、または高い不遵守リスクがあると推定している。しかし、カナダ税務局は「暗号資産分野の納税者を信頼できる方法で特定し、その所得税の遵守状況を評価することはできない」としている。

さらに報告書によると、カナダ税務局は裁判所命令によりDapper Labsから2,500名のユーザーデータを取得した。カナダ税務局は当初、Dapperの上位1万8,000人のユーザー情報の取得を求めていたが、同社の幹部や弁護士との協議を経て、最終的に2,500人に決定した。カナダ税務局が9月に連邦裁判所へ提出した申請は、2020年にトロント取引所Coinsquareへの同様の命令に続き、裁判所がカナダの暗号資産企業にこの種の情報開示を命じたのは2度目となる。