XRPのソーシャルセンチメントが2か月ぶりの低水準に、価格は年初来安値に接近：市場のパニックと潜在的な反発が共存

Santimentの最新データによると、XRP投資家のソーシャルセンチメントは10月以来の最低水準に落ち込んでいます。同時にXRP価格は圧力が続き、最近では一時1.92ドルまで下落し、今年の安値に迫りました。ビットコインのセンチメントが徐々に中立に戻る中、XRPのネガティブな話題は加速しており、市場の注目を集めています。

過去2ヶ月間でXRP価格は累計30%以上下落し、前年比では約9%の減少となりました。2025年第4四半期が好調なスタートを切る中、XRPの動きは楽観から深い調整へと転じました。これまでセンチメントのピークは9月13日、11月8日、11月30日にそれぞれ現れ、その間XRP価格は何度も2.45～3.20ドルのレンジに達し、一時的に「強欲ゾーン」に突入しました。しかし、直近の下落局面ではソーシャルセンチメントが強いパニックに転じ、最新の数値は11月21日のパニックレベルすら下回っています。

それでも、過去の傾向からパニックセンチメントは一時的な底打ちと関連することが多く、一部のトレーダーは潜在的な「クリスマスラリー」を見越して押し目買いを試みています。

ファンダメンタルズ面では、Ripple社は2025年に目覚ましい成果を上げています。SECとの訴訟が年初に正式和解となり、支払い金額も当初要求された20億ドルを大きく下回りました。その後、12.5億ドルでHidden Roadを買収し、Ripple Primeとして再編しました。XRPも7月に3.65ドルの史上最高値を記録しています。しかし、こうした好材料にもかかわらず、XRPの年末の価格低迷は止まりませんでした。

機関投資家の需要は今年数少ない明るい話題となっています。11月末に米国初のXRP現物ETFが上場して以来、Canary Capital、Grayscale、21Sharesはわずか12日間で合計約10億ドルの資産を集めており、機関投資家の市場関心が依然として強いことが示されています。

テクニカル面では、アナリストのTARA氏が「XRPが2.12ドルのガウスチャネル中軸を維持できれば、短期的には2.30ドルまで反発の可能性がある」と指摘しています。また市場観測者のAli Martinez氏は「2.28ドルを突破できれば、次のターゲットは2.75ドルになる」と予想しています。

現在の市場センチメントはパニックの底にあるものの、機関投資家資金の流入や主要サポートラインの動向次第では、XRPに一時的な反発のチャンスがあるかもしれません。