American Bitcoinが逆境の中でビットコインを増持：株価が約50%下落しても長期強気戦略を堅持

トランプ大統領の二人の息子、エリック・トランプ氏とドナルド・トランプ・ジュニア氏が共同設立したビットコインのマイニングおよびトレジャリー企業であるAmerican Bitcoin（ABTC）は、市場の激しい変動時に逆張りで買い増しを行い、ビットコインの長期的価値に対する強い自信を改めて示しました。会社が12月3日に発表した声明によると、American Bitcoinは新たに363BTCを追加購入し、12月2日時点でのビットコイン総保有量が4,367BTCに増加しました。これは、11月7日に公表された4,004BTCから大幅な増加となります。

注目すべきは、同社の買い増しタイミングが、ビットコインが12万6,000ドルの高値から約8万2,000ドルのレンジ安値まで急落した局面と重なった点です。American Bitcoinの戦略は、マイケル・セイラー氏の典型的な「押し目買い」ロジックと非常に一致しており、調整局面でポジションを拡大し、将来の市場回復時に資本効率を高めることを目的としています。

マクロ環境が不安定な中でも、ビットコインは現在およそ92,600ドルで推移しており、マイニングおよび蓄積型企業にとって比較的健全な運営環境を提供しています。Googleファイナンスによると、ABTCの株価は2.39ドルで、1日で9.13%上昇しています。

今回の保有拡大は、同社の好調な第3四半期決算と同時に発表されました。American Bitcoinの売上高は前年同期の1,160万ドルから6,420万ドルへと大幅に増加。また、同社は黒字転換に成功し、純利益は350万ドルとなり、前年同期の60万ドルの赤字から重要な反転を果たしました。

しかし、強い財務実績にもかかわらず、ABTCの株価はこれまでに約50%下落し、市場に驚きを与えていました。この点について、共同創業者のエリック・トランプ氏は「こうした変動は想定内であり、チームは長期戦略への揺るぎない信念を持っている」と強調しました。

全体的なパフォーマンスを見ると、American Bitcoinは市場調整期を活用して積極的に準備資産を積み増しており、ビットコインを長期的なリーディングアセットと見なす姿勢を示しています。また、暗号資産業界における機関投資家の「オポチュニスティックなコイン蓄積モデル」の拡大傾向も反映しています。