40億ドル超の暗号資産オプションが本日満期：BTC、ETH、XRP、SOLは底打ち反発も短期的な変動が激化

暗号資産市場は本日、ビットコイン、イーサリアム、リップル（XRP）、ソラナ（SOL）などの主要資産に関連する総額40億ドル超のオプションが集中して満期を迎えるという重大イベントを迎えました。トレーダーの間では、短期的に市場の大きな変動が再び起こるとの見方が広がっており、来週の米連邦準備制度理事会（FOMC）金利発表前には暗号資産の時価総額が再び3兆ドルを下回る可能性も指摘されています。

過去24時間で暗号資産市場では2億7,000万ドルの清算が発生し、米国債利回り・日本国債・金が同時に上昇したことも重なり、ビットコインや主要資産は下落圧力を受けました。ただし、BTC、ETH、XRP、SOLは本日、一時的な反発を見せたものの、全体的なテクニカル構造は依然として弱いままです。

ビットコイン：35億ドルのオプション満期、最大ペインポイントは91,000ドル

Deribitのデータによると、本日3.6万件超のBTCオプションが満期を迎え、総額は約35億ドル。プット/コール比は0.92で、市場心理は中立寄り。過去24時間ではコール（強気）取引量が依然としてプット（弱気）を上回り、強気派が一定の自信を維持していることが示唆されています。

（データソース：Deribit）

最大ペインポイント（Max Pain）は91,000ドルで、現行価格よりやや低く、BTCには調整圧力があることを意味します。Deribitデルタデータによると、オプション満期時に価格が91,000ドル以上を維持する確率が高いとのことです。

Glassnodeは、93,000ドル付近は引き続きマクロ変動に非常に敏感であり、95,800ドル（0.75パーセンタイル）を回復できなければ、強気を取り戻すのは難しいと指摘しています。

イーサリアム：6.67億ドルのオプション満期、短期センチメント弱含み

21万件超のETHオプションが本日満期を迎え、名目価値は6.67億ドル。プット/コール比は0.78。しかし、過去24時間でプット取引が急増し、プット/コール比は1.42に上昇。短期的な弱気シグナルが顕著となっています。

最大ペインポイントは3,050ドルで現行価格を上回っていますが、権利行使価格帯ではコールオプションが活発で、大規模な売り圧力リスクを軽減しています。トレーダーは、ETHが満期後に3,100ドル台を回復する可能性があると見ています。

ETHは現在3,165ドルで、24時間取引量は20%減少。

リップル（XRP）：最大ペインポイント2.15ドル、依然として下落圧力

594万ドル相当のXRPオプションが満期を迎え、プット/コール比は0.72でやや強気寄り。しかし、最大ペインポイントは2.15ドルで現行価格帯に近く、短期の重要な水準となっています。

XRP現物ETFには引き続き資金流入が見られるものの、価格は4%下落し2.08ドル、最安値は2.07ドルを記録。クジラの売り圧力と市場のリスク回避姿勢が反発を抑制する可能性があります。

Solana：1,254万ドルのオプション満期、重要価格は132ドル

SOLは本日、総額1,254万ドルのオプションが満期を迎え、プット/コール比は0.76。最大ペインポイントは132ドルで現行価格より低め。主要権利行使価格帯のプット価格が高いため、トレーダーは価格を132ドルに近づける動きを見せる可能性があります。

SOLは過去24時間で約4%下落し、取引量も23%急減。FOMC前で市場参加意欲が明らかに低下しています。

全体的に、本日のオプション満期イベントが市場の短期的な方向性を決める一方、来週のFOMC決定がより重要なマクロ要因となる見通しです。