英国が暗号資産を正式に財産として認める法律を可決

イギリスは、デジタル資産を正式に個人財産として認める法律を可決しました。この法案は、暗号資産関連の訴訟において裁判所により明確な法的指針を提供します。

The Property (Digital Assets etc) Act 2025は、2025年12月2日に国王の裁可（Royal Assent）を受けました。

イギリスが暗号資産を第三の財産カテゴリーとして公式に認定

火曜日、イギリスはデジタル資産を独立した財産カテゴリーとして認める法律を制定しました。この法律は、今週初めにチャールズ3世国王の裁可を受けたことで大きな節目を迎え、正式に承認され、施行されました。

両院を修正なく通過したThe Property (Digital Assets etc) Act 2025は、デジタル資産が、従来のカテゴリー（有体物や契約上の権利など）とは別に、財産権の対象となることを確認しています。

この法律は、デジタル資産または「個人財産権の対象となる物」を以下のように定義しています。

「『物』(（デジタルまたは電子的な性質を持つものを含む）)は、それが—

(a) 所有物でなくても、

(b) 権利行使中の物でなくても、

単にそのことだけを理由として、個人財産権の対象となることを妨げられない。」

この進展は重要であり、デジタル資産の法的地位を財産として法令上認めるものです。デジタル資産の保有者は、所有権、相続請求、回収活動においてより強固な保護を受けられるようになりました。また、暗号資産関連の紛争を扱う際、裁判所により明確な指針を提供します。

この法案は、イングランド・ウェールズの独立した法定機関であるLaw Commissionが2023年に最初に提言し、2024年9月に貴族院に提出されました。この法律はイングランド、ウェールズ、北アイルランドに適用されます。

業界大手も法案を歓迎

この法案は、長年デジタル資産の正式な保護を求めてきた業界関係者から歓迎されています。

Bitcoin Policy UKのCEO、Susie Ward氏はXで次のように述べました。

「第三の財産カテゴリーが誕生し、ついにあなたが保有するサット（sats）に法的保護が与えられました。」

Bitcoin Policy UKのチーフポリシーオフィサーであるFreddie New氏は、この法律を次のように表現しました。

「…中世における受益権（beneficial title）の発明以来、イングランド財産法における最大の変革かもしれません。」

暗号資産ロビー団体Crypto UKはXで次のように声明を発表しました。

「この変更により、デジタル資産が明確に所有され、盗難や詐欺の場合に回収され、破産や遺産手続きに含めることができることで、消費者や投資家により高い明確性と保護がもたらされます。他の財産形態と同様の安心と確実性を一般の保有者に提供するという意味のある進展です。」

CryptoUKはさらに、この進展が「イギリスのデジタル資産およびトークン化のエコシステム全体で将来のイノベーションの基盤を強化する」ものであると付け加えました。

速報：イギリスの法律がデジタル資産を正式に認める 🇬🇧 イギリスは本日、現代経済におけるデジタル資産の役割を認める重要な一歩を踏み出しました。新たな法律が施行され、適格なデジタル資産（暗号トークンなど）を… pic.twitter.com/9QNADCXoz4

— CryptoUK 🇬🇧 (@CryptoUKAssoc) 2025年12月2日

免責事項：本記事は情報提供のみを目的としています。法的、税務、投資、金融、その他のアドバイスとして提供または使用されるものではありません。