21Shares、スポットドージコインETFの申請を更新―新たな手数料および運用詳細を追加

21Sharesは、米国での現物ドージコイン上場投資信託（ETF）の立ち上げに向けて、ファンドの手数料体系と新たな運用詳細を明らかにする修正書類を提出し、さらなる一歩を踏み出しました。

要約

• 21SharesはS-1を更新し、ファンドのスポンサー手数料とコールドストレージ構造を公開。
• この修正は、大手発行者によるDOGE関連投資商品の急増の中で行われたものです。
• 投資家がETF承認を見越してポジションを取る中、DOGE周辺の取引が活発化しています。

ETF発行会社21Sharesは、米国市場に新たな現物ドージコインETFを導入するための取り組みを進めています。

同社は12月2日にS-1登録書の新たな修正案を提出し、初めて商品の手数料体系を開示しました。承認されればNasdaqでティッカーTDOGの下で取引されるこのファンドは、ドージコイン(DOGE)のみを保有するシンプルな現物型商品です。レバレッジやアクティブトレードは行わず、暗号資産のドル価格を追跡します。

手数料の詳細とファンドの運用方法

提出書類によると、ファンドのスポンサー手数料は純資産価値の0.50％で、毎日計上され、週ごとにDOGEで支払われます。この手数料はカストディから管理、マーケティング、信託業務、日常的な法務・監査業務に至るまで、ほぼすべての運用コストをカバーします。通常運用外の費用（税金、訴訟、補償など）は、信託がDOGEを売却して支払う必要があります。

創設・償還に関する取引手数料は認可参加者の負担となり、スポンサーは通知の上でこの手数料を調整することができます。0.50％の手数料は、現物型暗号資産ETFとしては中間的な水準であり、規制された商品を通じてドージコインに直接投資したい投資家にとって比較的分かりやすい選択肢となっています。

ETF動向に伴いDOGE価格上昇

今回の手数料修正は、DOGEに特化した投資商品の活発な時期に行われました。11月20日、21SharesはNasdaqで2倍レバレッジ型ドージコインETFを立ち上げ、トークンの1日の値動きを増幅して取りたいトレーダー向けに提供しました。

Grayscaleも11月24日にこれに続き、独自のドージコイントラストを手数料の低い現物ETFへと転換しました。両ETFの登場が11月下旬から12月初旬にかけてDOGEの価格を押し上げる要因となりました。

記事執筆時点でドージコインの取引価格は$0.15。過去24時間で約11％上昇し、出来高は$1.7Bを超え、数週間ぶりの活況となりました。アナリストによれば、年末を迎え高ボラティリティ資産へと資金を移す個人投資家やヘッジファンドからの流入が見られるとのことです。

手数料体系が公開されたことで、TDOGのデビューはより現実味を帯びましたが、最終的な上場時期は依然として進行中のSEC審査プロセスに左右されます。