ビットコインと金、どちらが未来のハードカレンシーなのか？この世紀の論争が、ついにドバイ・ブロックチェーンウィークでリアル対決として実現した。

リングの両端に立つのは、どちらも並々ならぬ人物だ。一方は暗号業界のレジェンドCZ、もう一方はウォール街の金本位主義者であり、ビットコインを長期的に弱気とみなすPeter Schiff。二人は真っ向から対立し、究極のテーマで火花を散らした――BTCと金、果たしてどちらが「価値の保存」という王冠にふさわしいのか？

この対決は、実は以前から画策されていた。数か月前の10月、PeterがSNSで自ら挑戦状を叩きつけたのだ。「ビットコインとトークン化された金、どちらが通貨の基準により適しているか、論戦しよう。交換媒体、価値尺度、価値保存手段、一つひとつ検証しないか？」と、挑発的な口調で問いかけた。

CZもこれに即座に応じ、「やるならやろう」との返事と共に、Peterを12月のドバイ現地に招待。「それなら、面と向かって話そう」と申し出た。

興味深いことに、討論の幕開けは意外にも和やかだった――普段は激しく対立する両者が、ある一点で意見を一致させたのだ。それは「資産のデジタル化には確かな可能性がある」ということ。

Peterは普段からビットコインの価値はゼロになると主張しているが、ブロックチェーン技術自体は評価しているという。自身も、実物の金をブロックチェーン上でトークン化するプロジェクトを立ち上げたと明かした。簡単に言えば、金の延べ棒を保管庫に預け、1:1で対応する電子証書を発行するというもの。これによって、金の持ち運びの不便さが解消され、決済や送金も格段に楽になる。

だが、この和やかな幕開けに惑わされてはいけない。本当のバトルは、ここからが本番だ――