男の最大の底力は何か？

人生の浮き沈みを一度でも経験した者は、経済、容姿、健康、自信、技術などの変わりやすいものを自分の底力として口にすることはない。

才能と比べてみよう。短命の天才王勃が「滕王閣序」を書いたことはどうだろう？一句の詩で皇帝を怒らせ、以降漂泊の身となり、28歳で海に溺れて亡くなった。

風流と比べてみよう。「才子詞人、自是白衣卿相」と書いた柳永はどうだろう？何度も試験に落ち、早くに愛妻を失い、死ぬときは孤独で寂しかった。伝えられるところによると、葬儀の費用は妓女たちが出したという。

金持ちでイケメンと比べてみよう。二代目の李白はどうだろう？一生青雲の志を抱くことは稀で、晩年は貧困にあえぎ、湖に身を投げて死んだ。

あの偉大な人物たちを見てみよう。誰一人として一生順風満帆だった者はいるだろうか？前半生は苦しく、後半生も苦しい。若い頃成功した人は皆天選の人に見えるが、結果はどうだろう？彼らの苦しみや無念は史書の一言に過ぎない。あなたは共感できないかもしれないが、彼らは生きていないわけではない。むしろ、彼らの絶世の名作はすべて苦難の時期に大悟した結果だ。

『滕王閣序』の一句を借りて言えば：

「興尽悲来，识盈虚之有数」

すべての事には寿命がある。天も人も運を持ち、大運は変わる。人や物も変わる。あなたが持っているものは一時的なものであり、いつでも離れていく可能性がある。これらに頼っているものが離れていったとき、あなたは筋肉や骨を引き抜かれるような痛みを感じ、大悟する。

では、あなたの底力は何か？

肉体は朽ち、財産は散逸し、脳は老化し、記憶は曖昧になり、愛さえも習慣とともに消えていく。百年後には一掴みの土になる。

底力は、すべてが離れても寛容でいられる心の広さから来る。すべてが起こることを受け入れる悟り、自分の短い一生を蜉蝣のように受け入れること、過去の後悔や未来の不安を手放し、今を生きる自己の顕現である。自分の三尺の微命を知りながらも卑下しないこと、逆境や執着を手放し、自分への愛や他者への寛容を持つこと。

結局のところ、底力とは、生命が起こすすべてを受け入れることであり、生命力が今この瞬間に顕現することだ。耳で聞き、目で見て、さまざまな感情を感じ、自分が自然界の中でどこにいるのかを悟る。苦しみの中に喜びを見出す。

この投稿は知乎の記事から転載。