この2週間のカレンダーには、びっしりといくつもの重要な予定がマークされていて、少し気を抜くだけで思わぬ落とし穴にはまりかねません。

まずはスケジュールから。米連邦準備制度理事会（FRB）が12月9～10日に会合を開き方針を決めます。その直後、国内でも11～12日に中央経済工作会議が予定されています。さらに厄介なのは、日本銀行も18～19日にイベントをぶつけてきていること。月末には19日、24日、30日といった決済日も控えており、ベテラン投資家ならこの数日間がどれほどスリリングかよく知っています。

先週の値動きは賑やかでしたが、ギャップは残したまま上に抜けきれず、要するに態度は曖昧。過去の経験からすると、本格的な大相場が始まる前には証券セクターが2～3日連続で上昇するのが定番です。だから今は焦って飛び乗る必要はありません。カギは明日です。出来高が増えるか？証券株がさらに上がるか？ギャップをきれいに突破できるか？これらの条件がそろってからでも遅くありません。おいしい部分はしっかり取れます。

もし明日、出来高が縮小し、ギャップに触れた途端に下落するようなら、なおさら我慢が必要です。サイクル的に見ても、今回の調整期間はまだ消化しきれていません。さらに来週は重要な会議が目白押しで、大口資金も様子見モード。今、軽率な行動は禁物です。

要するに、現時点では材料によって相場が大きく上下する可能性が高いです。本当に上手い人は事前に賭けたりせず、状況に応じて柔軟に対応するのが鉄則。市場がどんな顔を見せるか、それに合わせて動くのが一番です。