金砖Unit原型がローンチ：40%金＋60%通貨による脱ドル化実験

【コイン界】ロシア科学アカデミー経済戦略研究所が最近大きな動きを見せました――BRICS諸国の「Unit」デジタル通貨のプロトタイプが誕生しました。

この仕組みがなかなか面白いんです。40%が実物の金に連動し、残りの60%はBRICS5カ国の通貨で均等に分配（ブラジルレアル、人民元、インドルピー、ロシアルーブル、南アフリカランドがそれぞれ12%ずつ）。10月31日に最初の100枚のUnitが発行され、当初は1枚あたり1グラムの金に連動していました。

しかし、市場はそう甘くありません。発行から1カ月ちょっと、12月4日には為替の変動で準備バスケットの価値が98.23グラムの金にまで縮小――つまり、今や1Unitは0.9823グラムの金の価値しかありません。価値は毎日、構成通貨と金のレートに合わせて揺れ動いています。

はっきり言っておきますが、これはまだ試験段階で、公式な法定通貨ではありません。この取り組みを推進しているのは一部のBRICS加盟国で、他の国（特にアフリカ勢）は様子見の状態です。ただ、シグナルは明確です――脱ドル化の道が、すでに誰かによって敷かれ始めています。

KOL（有力意見リーダー）は過度な深読みを控えるよう呼びかけていますが、よく考えてみてください――金と主権通貨のミックスで支えられる国際決済ツールが、たとえ「実験品」だとしても、今の地政学的・金融的な状況下では、非常に注目すべき動きなのです。