日本銀行総裁が利上げを示唆、市場は依然として円安に賭ける

12月8日、市場は日本銀行が今月利上げを行う可能性があると推測しているが、参加者は依然として円が引き続き弱含むと賭けている。バンク・オブ・アメリカ、野村ホールディングス、ロイヤルバンク・オブ・カナダ・キャピタルマーケッツのトレーダーらによると、投資家のポジションはこのような賭けを反映している。シティグループによる円の「ペイン・インデックス」は依然としてマイナス圏に深く沈んでおり、市場の円に対するネガティブなセンチメントが続いていることを示している。日本銀行の植田和男総裁が金利の早期引き上げを示唆し、日本銀行が経済や金融市場に大きなショックがない限り12月に利上げを行う準備ができていると伝えられても、投資家はなお円売りを続けている。その理由は、日銀が行動を起こしても、日本の利回りは米国より大幅に低いと予想されており、これはドルに有利であるためだ。バンク・オブ・アメリカ・アジア太平洋地域G-10通貨トレーディング責任者のイヴァン・スタメノヴィッチ氏は「ポジションは年末までドル高・円安が続くことを依然として見込んでおり、日銀が本当のサプライズをもたらさない限りこの傾向は変わらない」と述べた。彼はさらに、植田総裁のタカ派的な発言がこの通貨ペアについての議論を引き起こしたが、市場のセンチメントに実質的な変化は見られないと付け加えた。(金十)