ビットコインは史上最高値を突破できるのか？その答えは、ある1社の手に握られているかもしれません。

JPモルガンの最新レポートは大胆な予測を示しています。ビットコインは今後、17万ドルに到達する可能性があるというのです。ただし、この目標には厳格な前提条件があります——Strategy社（以前の社名はMicroStrategy、ティッカーコードMSTR）が保有する65万枚のビットコインを、絶対に急いで売却しないことです。

まず、現状の市場を見てみましょう。マイナー（採掘者）たちはまさに冬の時代を迎えています。規制強化に加え、エネルギーコストの急騰で、ネットワーク全体のハッシュレートが明らかに低下しています。さらに深刻なのは、マイニングコストが9万ドルにまで跳ね上がっているにもかかわらず、ビットコイン価格はその下で低迷していることです。この逆ザヤの状況が、マイナーたちを在庫売却に追い込んでいます。

しかし、JPモルガンのアナリストたちは、マイナーの売り圧力が鍵ではないと見ています。本当の分岐点は、Strategy社のmNAV指標——つまり企業の時価総額を保有ビットコインの総価値で割った数字です。

現在この数字は1.13です。この水準を1.0以上で維持できる限り、Strategy社は手元の14億4千万ドルの現金を活用し、2年間は保有ポジションを動かさずに持ちこたえることが可能です。しかし、もしこのラインを割り込むか、あるいは来年1月にMSCIの構成銘柄リストから外された場合、状況は一変します。パッシブファンドが一斉に株を売却し、同社は流動性危機に対応するためにビットコインを売却せざるを得なくなり、結果として価格が下落スパイラルに陥る恐れがあります。

MSCIは本当に除外を実施するのでしょうか？実は市場はこのリスクをすでに織り込んでいます。昨年10月にこの話題が浮上して以降、Strategy社の株価はすでに40%下落しています。JPモルガンは、最終的にMSCIが除外を見送れば、ビットコイン価格は10月以前の水準まで一気に反発する可能性が高いと見ています。

結論は明確です。JPモルガンは、6〜12か月以内にビットコインが17万ドルに挑戦すると予想しており、その成否はStrategy社がビットコイン保有を維持できるかどうかにかかっています。

あなたは、この会社がプレッシャーに耐えてビットコインを手放さないと考えますか？