YellowCardとBlockがtbDEXで提携、法定通貨とビットコインのクロスボーダー決済分散型ネットワーク

Blockは、同社のビットコイン開発者プラットフォームであるTBDを通じて、アフリカの暗号資産取引所YellowCardと提携し、16カ国にわたるアフリカ全土でフィアット通貨のオン・オフランプおよびビットコイン決済ネットワークへのアクセスを可能にします。

共同で発表されたプレスリリースによると、この提携の目的は、国境を越えた送金と流動性交換のアクセス性と手頃さを高めると同時に、コンプライアンスに準拠した国際送金とフィアットオフランプを提供することです。

TBDは、これらの取引をアプリ内でリアルタイムにエンドユーザー向けに実現する機能の組み込みを容易にするAPIや開発者向けサービスを提供しています。YellowCardは、Web5プロトコルおよびtbDEX流動性ネットワークのローンチパートナーを務めます。

Web5は、ブロックチェーン技術と暗号資産による分散型ウェブの構築というWeb3の理念自体は正しいものの、用いているツールが誤っていると仮定しています。tbDEXプロトコルは、ほとんどの人が依然としてフィアット通貨で給与を受け取り、税金もフィアット通貨で支払っている現状を踏まえ、フィアットとビットコインの世界の橋渡しを目指しています。

アフリカ域内の国際送金は、最大で約10%の手数料が発生し、数日かかることもあります。これが今回のソリューションの根拠です。2023年3月、TBDとYellow Cardは、米国からガーナ、ナイジェリア、ケニアへのリアルタイム決済レールの概念実証を成功裏に完了しました。

TBDはバックグラウンドでAPI(s)や開発者サービスを提供し、複雑さを抽象化することで、アプリ開発者がエンドユーザー向けにリアルタイム取引を組み込むことを容易にしています。送金プロセスでは、送金者がUSDで支払いを開始し、受取人は現地フィアット通貨の同等額を受け取り、それを銀行口座やM-PESA、MTNなどのモバイルマネーウォレットに直接入金できます。バックグラウンドでは、TBDがUSDをビットコインまたはステーブルコインに変換し、パートナーを介してデジタル資産と現地フィアット通貨間の流動性を確保しつつ交換を実現します。

受取人は、ビットコインやUSDステーブルコインで価値を保持することも可能であり、これは現地通貨の変動やハイパーインフレーションの影響を受けている地域に住む場合、特に有利となります。受取人が現金化を希望する場合、TBDは規制・コンプライアンスに準拠したバリューチェーンのパートナーと連携し、フィアットオフランプを通じて交換を支援します。プレスリリースでは、この機能による潜在的な利点が強調されています。

TBDの次なる目標は、分散型のID、信頼、トランザクションプロトコルを創出し、分散型かつ信頼できる取引所の台頭を促進することです。

TBDの初期パートナーの一つであるYellowCardは、エンドユーザー向けにグローバルな決済オプションとフィアットオフランプを提供し、USDまたはビットコインでの送金、現地フィアット通貨での受け取りを可能にします。

「私たちはtbDEXおよびグローバル決済イニシアチブにおいて、TBDおよびBlockチームと協働できることを大変嬉しく思います」と、Yellow CardのCEO兼共同創設者クリス・モーリス氏は述べています。

「特にアフリカにおいて、国際送金分野には私たちが共に構築している革新的なソリューションが切実に求められており、これは2021年にBlockがYellowCardに最初に投資した際のビジョンの集大成となります。」

ウォレット、フィンテックアプリケーション、または流動性プラットフォームでTBDとの連携を希望する場合は、[email protected]までお問い合わせください。