ユーロステーブルコインの逆転劇：MiCA施行から半年で時価総額が2倍に、EURSは644%急騰

【暗号資産界】ユーロステーブルコインの今回の反発、正直ここまで勢いがあるとは思わなかった。

昨年EUのMiCA法案が施行された後、市場は一時ほぼ半分に縮小し、多くの人がユーロステーブルコインは終わったと考えていた。ところが？今年5月には時価総額が一気に倍増し、6.8億ドルに到達。この反転の速さは教科書級と言える。

値上がりが最も顕著だったのはStasisのEURSで、なんと644%の暴騰。CircleのEURCもMiCA施行後、月間取引量が数千万ドルから38.3億ドルへと約9倍に増加。この増加分の主な要因は、決済シーンと取引需要の支えによるものだ。

正直なところ、規制というものは両刃の剣だ。短期的な痛みを乗り越えれば、コンプライアンスの枠組みが市場に安心感を与える。今のところ、EUのこのやり方は本当にステーブルコインに新たな道を開いたのかもしれない――ルールが明確であれば、資金は自然と戻ってくる。

もちろん、6.8億ドルという規模は米ドルステーブルコインに比べればまだまだ小さいが、成長率は目を見張るものがある。今後はヨーロッパのこれらのプロジェクトが本当に決済エコシステムを構築できるかがカギだ。取引量は一つの側面だが、実際の利用シーンこそが長期的な成功の決め手となる。