ウエスタンユニオンは最近、大きな一手を準備中――プリペイド型ステーブルコインカードがまもなく登場する予定です。同社CFOのMatthew Cagwin氏が数日前、UBS主催のテックカンファレンスでこの計画について少し明かしました。これはインフレ率の高い地域をターゲットにしているそうです。

アイデアはとても現実的です。自国通貨がジェットコースターのように暴落している時、安定した価値を持つステーブルコインを手元に置いておけば、購買力を維持できます。アルゼンチンの状況が典型例で、昨年はインフレ率がとんでもない数字に跳ね上がり、人々が持つペソはほぼ紙切れ同然になりました。

このカードが実際にローンチされれば、長期的に通貨価値が下落しているラテンアメリカやトルコのような市場にとって、信頼できるリスクヘッジ手段が一つ増えることになります。ただし、ウエスタンユニオンのこの一手がうまくいくかどうかは、各国の規制当局がステーブルコイン決済をどう捉えるかにかかっています。