トランプ政権の司法省、Terra創設者ド・クォンに12年の禁錮を求刑

米司法省、テラ創業者のド・クォン被告に12年の実刑を求刑

米国司法省は、テラ（Terra）創業者のド・クォン被告に対し、連邦判事に12年の実刑を求めている――これは、クォン被告が有罪を認めた後、検察側が求刑する権利を留保していた最大刑期である。

クォン被告は理論上、連邦刑務所で最長25年の服役が可能だが、司法省は昨年8月、陪審員による裁判を辞退し、2件の罪（詐欺共謀および電子詐欺）を認めることを条件に、最大12年の刑を求めると約束していた。

現在、連邦検察官は、この合意で定められた最大刑期の適用を主張している。先週木曜日に提出された法的申立書の中で、司法省の弁護士らは、クォン被告が他の類似事件――特にFTX創業者のサム・バンクマン＝フリード被告との間で「不当な量刑の格差」を避けるために、厳しい判決を受ける必要があると主張した。

バンクマン＝フリード被告は2023年、仮想通貨取引所FTXの破綻に関与したとして、陪審員裁判で7件の詐欺および共謀罪で有罪判決を受け、その後、判事から25年の実刑判決を受けた。

「カプラン判事は、バンクマン＝フリード被告に25年の刑を言い渡しましたが、彼もまたクォン被告と同様、20代で驚異的規模の詐欺を行い、その大胆な犯罪行為を若さや未熟さのせいにしました」と検察官らは記している。

34歳の韓国籍であるクォン被告は、2022年に自ら創設した2つの暗号通貨USTとLUNAが急速に無価値となり、400億ドル以上の時価総額が消失し、仮想通貨市場に連鎖的な危機を引き起こした金融崩壊の中心人物となった。この「連鎖」はFTXや他の著名企業にも波及した。

木曜日に提出された申立書で、検察官らはクォン被告の弁護士が、同被告に対して5年の刑を求める中で、バンクマン＝フリード被告の事件に一切言及していないことを指摘した。

「確かにバンクマン＝フリード被告は裁判を受ける権利を行使しました」と司法省は述べた。「しかし、それだけでバンクマン＝フリード被告とクォン被告の求刑に20年もの差が生じることを正当化する理由にはなりません。」

また司法省は、クォン被告側弁護士が、テラ創業者はセルシウス創業者アレックス・マシンスキー被告よりも「はるかに軽い刑」が妥当だと主張したことも批判。マシンスキー被告は2025年、顧客の仮想通貨を不正流用し、自社トークンの価格操作を行ったとして12年の実刑を受けている。

「マシンスキー被告は公判前に拘束されることもなく、自身の行為の核心部分に異議を唱えましたが、偽造パスポートを所持して国外逃亡を図ったわけではありません」と検察官は述べた。「いずれにせよ、マシンスキー被告の犯罪規模はクォン被告と比べて小さい。被害額は50億ドルに対し、クォン被告は投資家に400億ドルの損失をもたらしました。」

クォン被告は2023年、モンテネグロで逮捕され、米国および韓国で逮捕状が発行された数か月後、偽造パスポートでの渡航の罪で有罪判決を受けた。

長期にわたる法廷闘争の末、同被告は今年初めにニューヨークへ身柄を送還された。

クォン被告の判決言い渡しは、12月11日に米国地方判事ポール・エンゲルマイヤー氏によりマンハッタンで行われる予定だ。