暗号市場で何年も揉まれてきて、重いポジションでオールインしてロスカットされて退場した人を何人も見てきました。私自身が守っているのは「5分割ポジションルール」で、資金を5等分し、1回のトレードで最大1/5しか使いません。

まずリスク管理の最低ラインから説明します。1トレードごとに10%の損切りを徹底します。これだと1回の損失は全資金の2%で済み、連続5回失敗してもダメージは10%です。逆に、利益確定は10%以上で設定しないと、このリスク・リワード比では生き残れません。多くの人は損切りせず、損失が出ると耐え続け、含み損が-30%になっても回復を夢見てしまいます。

次にタイミングのロジックです。下落途中の反発？それは「ダマシ上げ」で、ナイフを拾ってはいけません。本当のチャンスは上昇トレンドの押し目で拾うことで、底を当てるよりずっと安全です。短期で急騰したコインは、主流であれ草コインであれ、出来高が急減したら大体一旦終了します。この時に高値を追うのは、他人の利益確定に付き合うだけです。

一番よく使うのはMACDです。ゼロライン下のゴールデンクロスでエントリーし、ゼロライン上のデッドクロスでポジションを減らします。出来高と価格を合わせて見て、安値圏で出来高を伴ってブレイクした時だけ勝負し、高値圏で出来高が増えても価格が上がらなければ誰かが売っているので即撤退です。

ポジション管理の鉄則として、「損失時にナンピンしない」ことがあります。個人投資家は値下がりするほど買い増しがちですが、それで自分を埋めてしまいます。正しいやり方は「利益が出ている時に追加し、利益を伸ばす」ことです。

最後にトレンド判断について。3日線が上向きなら短期トレード、30日線が上向きなら中期保有、84日線が上向きなら本格上昇を狙い、120日線が上向いて初めて長期運用を考えます。毎日ポジションロジックと週足チャートを見直し、戦略が間違っていればすぐ修正します。

この手法の本質は、「ポジションをコントロールし、トレンドに乗り、欲張って全部取ろうとしない」ことです。市場には常にチャンスがありますが、アカウントがゼロになったら本当にもうチャンスはありません。