イーサリアム夜間動向観察：

イーサ（ETH）の今回の動きは悪くなかった。ビットコイン（BTC）につられて前回安値を試しに行かなかったのは褒めたいポイント。ただし、まだ安心はできない。ここから遅れて下落する「補跌」が来る可能性もある。

現在イーサは三角持ち合いの中で推移している——下限を割れていないのは良いが、上の3183ドルの壁をなかなか突破できず、上昇の勢いも弱い。さらに厄介なのは、三角持ち合いの中でMトップの形が現れてきており、そのネックラインがちょうど3118ドル、つまり三角形の下限にある。この位置を割れるとMトップが成立し、下落余地が広がる。逆に、上の3183ドルのネックラインを突破できれば、Wボトムの形が成立し、さらに上昇する可能性が出てくる。今はイーサがどちらの方向にブレイクするかを見極める段階。

方向がはっきりしたら、その流れについていけばいい。

トレード戦略の参考：イーサが出来高を伴って3140ドルを上抜けたら順張りでロング、出来高を伴って3118ドルを下抜けたら順張りでショート、出来高の変化を注視し、必ずストップロスを設定すること。

1時間足で見ると、3183ドルをしっかり上抜けて定着すれば上値目標は3220～3270ドル、3183ドルを維持できなければ上昇の継続は期待できない。4時間足で3116ドルを割れると下値目標は3064～3000ドルとなり、3116ドルを割ると前回安値の3064ドルすら守れない可能性もある。

最後に一言：イーサの4時間足で「夕星（イブニングスター）」の形が出ないように要注意。もしこの形が出て確定すれば、4時間足レベルでの下落が始まったばかりとなる。