みんな「4年周期の天井」って言ってるけど、データは物語る。この話はそんなに単純じゃない。

ビットコインのトップは確かに「4年の呪い」と言われる時期に重なっているけど、歴史を振り返ると——半減期が本当の原動力だったことは一度もない。

本当の理由は別のラインに隠れている：グローバルな流動性だ。

過去3回の暴騰を振り返ると：
• 2013年？FRBが金融緩和を開始
• 2017年の上昇？欧州中央銀行、日本銀行、中国人民銀行が揃って紙幣を刷った
• 2020年の暴騰？史上最大級の量的緩和

毎回、資金が溢れ、経済が膨張し、ホットマネーが仮想通貨市場に流れ込んできた。半減期？それはたまたまタイミングが重なっただけ。

このロジックを見抜ける指標がある——PMI（購買担当者景気指数）：
50を下回ると、市場は縮小
50を超えると、回復が始まる
55を突破すると、ビットコインが動き出す
60まで上がると、アルトコインが狂喜乱舞

チャートを見返してみると、毎回この通りになっている。

じゃあ、今回なぜ不発だったのか？それはシナリオがうまくいかなかったからだ。
半減期は予定通り来たが……流動性が追いつかなかった。PMIは上がらず、FRBはいまだ量的引き締め（QT）で資金を回収中。2025年の市場が混沌としている根本原因は、流動性サイクルがそもそも始まっていないからだ。

でも、転機が訪れている。

QTは終わりを迎える。金利は下がり始めている。流動性が反転し始めた。PMIも底を打って反発している。機関投資家の資金がETFなどを通じて猛烈に流入している。

歴史が教えてくれるのは——流動性拡張期に本物のベアマーケットは一度もなかったということ。

だからこそ、ここで疑問が浮かぶ——
4年周期は本当に「無効」になったのか？
それとも、もともと偽りの命題で、流動性サイクルと偶然重なっただけで、幻覚を見せられていたのか？

もしかしたら、本当のブルマーケットは、いま始まったばかりかもしれない。