最近SOLの値動きを注視しているが、見れば見るほど違和感を覚える。このチャートパターンはどう見ても巧妙に仕組まれた罠で、まさにイナゴ投資家を待ち受けているように感じる。

ファンダメンタルズ的には、米国の新規失業保険申請件数が過去最低を更新し、雇用データが異常なほど強い。FRBが短期間での利下げに踏み切る可能性は極めて低い。これは暗号資産市場にとって良いニュースではなく、SOLのテクニカル面も弱気で、ダブルパンチの状況。短期での反発は本当に難しい。

テクニカルチャートを見てもそれは明らかだ。SOLは明確に下降チャネル内で推移しており、上値抵抗は次々と現れる一方で、下値支持は非常に脆弱。出来高も縮小し続け、MACDは高値圏でデッドクロス（水上死叉）を形成している――このシグナルは通常、下落が始まったばかりであることを示す。

いくつか具体的なアドバイスを挙げる。ノーポジまたは軽めのポジションの方は絶対に焦って手を出さないこと。底値を当てたりリバウンドを狙ったりするのは大きなタブー。大量に保有していて含み損を抱えている場合は、リバウンド時に分割して売却することを検討し、137日移動平均線を明確に割り込んで30分以上戻せない場合は、潔く損切りすべき。

市場は決して感情的ではない。トレンドが下向きの時に無理に逆らえば損失が膨らむだけだ。冷静に、トレンドを尊重してこそ、この市場で生き残ることができる。