リップルCTOが沈黙を破り、XRPレジャーハブの全メトリクスを公開 - U.Today

RippleのCTOであるDavid Schwartz氏は、長年運用してきたXRPL Hubについて沈黙を破り、その運用データ、ネットワーク詳細、パフォーマンスグラフを公開しました。これにより、これまで目立たなかった内部ノードが、XRPLセットアップを運用する誰にとっても参照点となりました。

Schwartz氏は、自身のハブがバージョン2.6.2で1カ月以上一切の問題なく稼働していることを明かし、接続を希望するオペレーター向けにホスト名とポートを提供、またピア数、レイテンシプロファイル、トラフィック負荷、切断メトリクスのチャートも共有しました。

このハブは現在キャパシティに余裕があり、ピア予約が必要なかった理由でもありますが、需要が急増した場合には予約を有効化できるとSchwartz氏は述べています。

投稿が公開されたのは、XRPLのプログラマビリティについて再び多くの議論がなされていたタイミングでした。返信の中でSchwartz氏は、バリデーターが検証業務で収益を得るためだけの機能追加には賛同していません。その根拠は弱く、チェーン設計とも合致しないというのが彼の見解です。XRP保有者がステーキングで収益を得られるようにする方が説得力はあるものの、それだけでは大幅な変更の正当化にはならないと述べています。

XRPにとって何を意味するのか？

要するに、Schwartz氏はXRP Ledgerの金融プリミティブが、少数への迅速な支払いだけでなく、より多くの場面で活用されるべきだと考えています。

またリスク面についても認めており、急進的なスマートコントラクト機能の追加は大規模なエンジニアリングを要し、予測不可能な結果を生み、XRPLの本質的な部分が変わってしまうとしています。AMMのような成功例でさえ利用レベルを保証できないため、新機能はエコシステムが本格的にコミットする前に、実需要を喚起できる証拠が必要だと述べています。

ハブの情報公開により、RippleのCTOは運用面での透明性を重視しつつ、プロトコル変更については厳格かつ証拠重視の方針を取る姿勢が明確になりました。