出来高の少ない十字線、そろそろ方向を選ぶタイミングか？

相場は引き続きもみ合い、1日中でわずか20ポイントの値動きしかなく、出来高もさらに低迷。このような膠着状態は長くは続かないはずで、短期的には近々何らかの方向感が出る可能性が高い。

テクニカル的にはいくつか注目ポイントがある：

まず10日移動平均線をチェック。今日はこの線がやや上向きの兆しを見せていて、強気派にはプラス材料。ただし問題は、出来高が伴わずにブレイクできなければ、10日線のサポートもどんどん脆弱になっていき、割り込むのも不思議ではない。

次に深セン成分指数と創業板指数を見ると、こちらはさらに分かりやすい。5日・10日・20日・60日移動平均線がほぼ重なっており、こうした密集状態は長く続かない。今後、どの線を守り、どの線を割れるかに注目。

現状、玉（ポジション）はやや強気派に有利だが、実際に上昇できるかどうかは2つのポイントにかかっている。1つ目は証券セクターが力を発揮できるかどうか。すでにダイバージェンス（底値乖離）が現れており、上昇の条件は整ってきている。2つ目は指数が5日線をしっかりキープできるか。もしこのラインを下回ったままなら、10日線も守れず、3816の安値を再び試すことになりかねない。

今はまさに方向を選ぶタイミング。焦って動かず、明確なシグナルが出るまで待つのが吉。