最近の相場、正直かなりもどかしいですね――BTCは本当にレンジでの振い落としなのか、それともこのまま横ばいで推移してから一段下げが来るのか？

まずテクニカル面から見ましょう。ビットコインはここ数日、確かにスパイク的なリトレースがありましたが、気づきましたか？毎回下値を試すたびにベガスチャネル付近でサポートされ、すぐに反発しています。この動きは深い下落というより、むしろメインプレイヤーが何度も玉を振い落としているように見えます。本当に暴落するなら、こんなにリズムよく反発しません。

次にイーサリアムですが、昨日の最安値は3060ドルで、以前予想していた調整範囲とほぼ一致しています。もし以前3100付近の構造的サポートで仕込んでいたなら、今はしっかりポジションを持てているはずで、高値で焦って追いかけることもないでしょう。現時点では、短期的なこのレンジも健全な調整の範疇と言えます。

ただし、マクロ環境には注意が必要です。今夜は重要なデータ――PCE（個人消費支出物価指数）が発表されます。このデータは政府閉鎖前の9月分ですが、10月のインフレ動向を推測する手がかりになりますし、高めに出る可能性が高いです。

考えてみてください。7月から9月まで3か月連続でインフレが上昇しています。この傾向が続くと、インフレ問題が再びFRBの頭痛のタネになります。今は雇用の懸念が和らいでおり、12月のFOMC会合では利下げ路線がほぼ確定するでしょうが、このタイミングで市場が一番恐れるのはインフレ再燃です。

なぜか？インフレ上昇は一般的にリスク資産にとって逆風となり、ビットコインも短期的に圧力を受ける可能性があります。ですから、今夜データ発表後には一時的なレンジ調整があるかもしれませんので、心構えをしておきましょう。

まとめると、今は短期的な値動きに振り回されず、また闇雲に高値を追わないことが大切です。忍耐強く構えて、サポートラインをしっかり見極めてから動きましょう。