米国債という爆弾、ついに爆発寸前？

最近データを見直して、驚くべき事実に気づいた。米国の取引可能な国債が30.2兆ドルに達し、総債務はなんと38.4兆ドル。7年で規模がほぼ倍増。このペースじゃ、印刷機すら煙を上げるレベルだ。

どうしてこんなことになったのか？2つの重要なポイントがある。

1つ目は2020年のパンデミック。政府は1年で4.3兆ドルも借金して経済を救済し、債務のグラフが一気に垂直に。さらに深刻なのは構造的な問題――連邦支出が恒常的に収入を上回り、加えてFRBの急激な利上げで、新たな借金で古い借金を返すコストがジェットコースターのように跳ね上がった。

そして今、そのツケが回ってきている。2025会計年度には、利息支出だけで1.2兆ドルに達すると予想されており、社会保障費に次いで2番目に多く、国防予算をも上回る。どうりで某元大統領がFRB議長のパウエルに利下げを何度も催促するわけだ。利息で消えるのはまさに現金そのものだからだ。

さらに注目すべきはこれから。パウエルが間もなく退任し、後任がウォール街の最大の関心事になっている。大手金融機関の一部は、経済顧問のケビン・ハセットの就任を阻止しようと必死にロビー活動している――その理由は明白。もしFRBが「誰かのイエスマン」になれば、市場の信頼が崩壊しかねないからだ。

ここでASTERのエアドロップは、なかなか興味深いタイミングだ。伝統的な金融システムの債務が限界を迎える中、分散型資産のストーリーにもう一つ現実的な裏付けが加わった。ただし、これは全力投資を勧めるものではなく、あくまで注意喚起。マクロ環境の亀裂には、しばしば新たなチャンスが潜んでいる。

あなたは、FRBの次期議長が誰になると思う？利下げで米国債危機は救えるのだろうか？