インフレ率が2.4%に下がっただけで、市場はもうブルマーケットを先取りしてお祝いムード？

2.7%から2.4%へ、この程度の鈍化は、例えるなら高熱の患者の体温が40度から39.5度に下がったようなもの——まだ病床に伏している状態です。これだけで、FRB（米連邦準備制度）がすぐに金融緩和に踏み切ると期待するのは早計です。せいぜい「利上げ一時停止」のシグナル弾程度であり、ロケット発射の合図ではありません。

ウォール街は利下げシナリオをとっくに演じ終えた

少し考えてみてください：

市場は昨年から2024年の利下げ期待を織り込み始め、今回のこの「好材料」も、機関投資家たちはすでに売買を繰り返し、結局すべてがチャート上の上下動になっています。本当に利下げが実施される日には、それが「材料出尽くし」の売りタイミングになるかもしれません。

流動性が戻ってきた？まずは米財務省の動きを見てみましょう。国債発行による資金吸収は止まっていません。仮にFRBが多少金融緩和しても、財務省の吸い上げの方が強力かもしれません。この「新たな流動性」は、政府債務の穴埋めにさえ足りないかもしれません。

ビットコインやアルトコインの今回の反発も、トレンド転換というよりはテクニカルなリバウンドに過ぎません。以前の大きな下落の後、少し戻すのは当然の動きです。インフレ鈍化を見て新規参入者が飛び込んでくると、むしろ含み損抱えた投資家の絶好の売り場になります。

2026年のブルマーケット？今から描くのは時期尚早

まだ2025年末なのに、早くも2026年前半の「強気相場」を語る？それは空腹の時に来年のメニューを考えるようなものです。遠い将来の期待では、目の前のポジションは救えません。

一つ覚えておくべきこと：ある「好材料」がネット中で共通認識になった時、それはすでに上がるべきものが上がった後であることが多い。その時に最もすべきことは買い増しではなく、自分のポジションをチェックすること——「期待が現実になった瞬間の利益確定売り」に耐えられるだけの余力はあるか？