ロッテワールドタワー、スターリンク導入…国内初の超高層衛星インターネット構築

ソース：TokenPost 原題：ロッテワールドタワー、スターリンク導入…国内初の超高層衛星インターネット構築 原文リンク： ロッテ物産はソウル松坡区に位置するロッテワールドタワーに衛星インターネットサービスを導入することを決定した。衛星ベースのインターネット技術が国内の大型建物に適用されるのは今回が初めてであり、災害時の通信網麻痺に備えた対策の一環だ。

ロッテ物産は地下1階総合防災センターと22階避難安全区域に衛星インターネットゾーンを設置し、試験運用すると明らかにした。今回の設置は地上基地局や海底通信網に依存せず接続可能な衛星インターネット技術を活用し、建物内部の災害対応システムを強化しようとする試みだ。

衛星インターネットは低軌道衛星ネットワークを基盤としており、固定された有線網がなくても高速インターネット接続が可能である点が特徴だ。特に火災や工事中の障害で有線通信網が切断されたり、大規模災害で一度に多くの人が通信を試みて地上基地局に過負荷がかかる状況でも、安定的なインターネット接続が可能という利点がある。

このような技術は単なる利便性を超え、緊急時に建物内部の利用者間での緊急連絡手段の確保や外部の救助機関との円滑なコミュニケーション手段として活用できるため、災害対応インフラ強化という観点で注目されている。一般的に大規模ショッピングモールや超高層建物内の避難安全区域は災害時の人命避難の要であるだけに、該当区域の通信安全網の確保は最近の建物管理の主要な関心事の一つとなっている。

ロッテ物産は今回の試験運用結果をもとに、今後ロッテワールドタワーの他の避難安全区域や人が多く集まる区域などへ衛星インターネットゾーンを拡大設置する計画だと明らかにした。

今回の措置は、大型複合建物を含む民間施設で衛星インターネットインフラの導入が本格化する可能性を示唆している。政府や地方自治体が強調している都市災害対応能力の強化方針と相まって、今後類似施設への拡大も予想される。