TP/SLとは？
TP/SL注文は、取引価格を事前に設定できる注文方法です。市場の最終価格（事前設定の約定価格／マーク価格／指数価格）がトリガー価格に達すると、システムは設定済みの注文タイプ・価格・数量に基づいて自動的に発注を行います。TP/SL注文を利用することで、ユーザーは変動の激しい市場でもリスクをより適切に管理し、より安全に取引することができます。## 主要用語とパラメーター TP/SL注文を利用する際は、以下の主要な用語とパラメーターを理解しておくことが重要です。
- トリガー価格：TP/SL注文が発動される市場価格。 2. 注文価格：トリガー価格に到達した際に、システムが買いまたは売り注文を実行する価格。
- 最新価格：市場で直近に約定された価格。
- マーク価格：市場操作を防ぐために用いられる算出基準価格。5. 指数価格：複数の取引所の価格から算出される平均値で、市場全体の価格水準を反映する指標。 ご注意：
1.特にボラティリティが高い場合、注文簿での実際の約定価格は、最新価格・マーク価格・指数価格と異なる場合があります。 2. TP/SL注文が発動されるまでは、先物口座内の資産は証拠金としてロックされません。TP/SL注文がトリガーされ、あらかじめ設定された価格と数量で注文が発注された後にのみ、先物口座の利用可能残高が証拠金としてロックされます。このため、TP/SL条件を設定する際に「残高不足」の通知が表示されない場合があります。注文失敗を防ぐため、事前に口座残高を確認しておく必要があります。
最終価格・マーク価格・指数価格の違いと利用シナリオ
| 定義 | 適用シナリオ |
|---|---|
| 最終価格 | 市場で直近に約定された価格。最新の値動きに基づいて素早く約定したいユーザーに適しています。 |
| マーク価格 | 不当な操作や異常なボラティリティを防ぐためにプラットフォームが算出する基準価格。価格変動の激しい状況で異常リスクを抑えたいユーザーに適しています。 |
| 指数価格 | 複数の取引所から算出される平均価格。複数市場の価格に基づいて安定した取引判断を行いたいユーザーに適しています。 |
GateにおけるTP/SL注文の種類と利用シナリオ 以下は、Gateでサポートされている複数のTP/SL注文タイプの概要と、それぞれの推奨利用シナリオです。詳しいガイドについては以下をご参照ください：
| 定義 | 適用シナリオ |
|---|---|
| 注文TP/SL（Order TP/SL） | 新規注文と同時に設定するTP/SL注文。注文が約定してポジションが建てられると、対応する数量のTP/SL注文が発注されます。現在、注文TP/SLは指値注文・成行注文・条件付き注文にのみ対応しています。 |
| 全ポジションTP/SL | 既存ポジションに設定するTP/SLで、トリガー条件を満たすとポジション全体を決済します。 |
| 一部ポジションTP/SL | 既存ポジションに対してTP/SL条件と注文数量を設定し、トリガー条件を満たした際にその数量のみ決済します。 |
| トレーリングTP（Trailing TP） | トレーリングストップに基づくTP/SL戦略。市場の値動きを追跡しながらトリガー価格を自動的に調整し、ポジションを決済します。 |
| MMRストップロス（MMR Stop-Loss） | MMRに基づくストップロス注文で、ユーザーの口座リスク管理に役立ちます。 |
TP/SL注文を設定する理由とは？
先物取引では、価格変動が非常に激しくなることがあり、特にレバレッジを利用する場合は、利益とリスクの両方が拡大します。TP/SL注文を設定しておけば、あらかじめ決めた条件に達した際に自動で取引が実行され、利益の確保や損失の限定に役立ちます。 例えば、10倍のレバレッジを使って1BTCの契約を50,000USDTで購入したとします。価格が55,000USDTまで上昇した場合、TP注文によってポジションが自動的に決済され、50,000USDTの利益を確定できます。同様に、価格が48,000USDTまで下がった場合は、SL注文によって自動的にポジションが決済され、損失を20,000USDTに抑えることができます。 | 条件 | 価格（USDT） | レバレッジ | ストップロスなし | ストップロスあり | | :--- | :--- | :--- | :--- | :--- | | 1BTCを買い | 50,000 | 10倍 | - | - | | 市場価格が上昇 | 55,000 | 10倍 | 市場が反落した場合、利益が縮小する可能性 | TPがポジションを決済し、50,000USDTの利益を確保 | | 市場価格が下落 | 48,000 | 10倍 | 市場が下げ続けると損失が拡大する可能性 | SLがポジションを決済し、損失を20,000USDTに限定 |
ご覧のように、TP/SL注文は変動の大きい市場で投資を保護し、目標価格で利益を確定し、感情的な判断を避けるのに役立ちます。
ポジション建玉時のTP/SL設定方法
Web版
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注文画面で［成行］または［指値］を選択；
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［TP/SL］を選択；
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［買い（ロング）／売り（ショート）］を選択；
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TP/SL注文のトリガー価格を適切に設定。指値／成行のTP/SL注文では、デフォルトのSL価格は「最新価格」に設定されています。TP/SL注文のトリガー価格は、「最新価格」「マーク価格」「指数価格」の中から選択できます。
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注文数量と価格を入力し、［買い（ロング）／売り（ショート）］をクリックします。
- マーク価格：操作を防ぐために、複数のパラメーターに基づいてプラットフォームが算出する価格です。
- 最新価格：市場で直近に約定された価格です。 指数価格：複数の取引所から算出される平均価格で、市場全体の価格水準を反映します。
アプリ版
1.［先物］→［指値］または［成行］に進む； 2.［TP/SL］を選択； 3. TP/SL注文のトリガー価格を適切に設定；
［詳細設定］をクリックすると、さらに設定が可能です。指値／成行のTP/SL注文では、デフォルトのSL価格は「最新価格」に設定されています。TP/SL注文のトリガー価格は、「最新価格」「マーク価格」「指数価格」の中から選択できます。
- 注文数量と価格を入力し、［買い（ロング）／売り（ショート）］をクリックします。
ポジションタブでのTP/SL設定方法
Web版
- 注文欄でTP/SLを設定：ポジションタブ内の［TP/SL］を見つけます。編集アイコンをクリックして、TP/SL条件を設定または編集します。
ポジションタブでTP/SLを設定：［オープン注文］内の［TP/SL］を見つけ、［追加］をクリックします。
- TP/SLタイプを選択：
注文TP/SL：注文発注と同時にTP/SL条件を設定します。市場価格があらかじめ設定したトリガー価格に達すると、システムは設定済みの価格と数量に基づいて自動的に買いまたは売り注文を発注します。この機能は指値注文と成行注文の仕組みを組み合わせており、ユーザーは柔軟に取引を管理できます。
ポジションTP/SL（Position TP/SL）：選択したマーク価格・最新価格・指数価格がトリガー価格に達した際、ポジション全体が成行で決済されます。ポジションが決済された後、事前に設定されていたTP/SL指示は自動的にキャンセルされます。
トリガーTP/SL（Trigger TP/SL）：利益確定（利確）や損失限定（損切り）を行うタイミングを判断するために、特定の条件を設定できる機能です。ユーザーは決済する数量を指定して、ポジションの一部を削減することもできます。
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- ［TP］または［SL］にチェックを入れ、トリガー価格の種類（マーク価格／最新価格／指数価格）を選択し、価格またはリターン％で利確または損切りを設定します。
アプリ版
- 手順 1：［ポジション］内の［TP/SL］をタップします。
エントリー 2：［注文］内の「✏️」アイコンをタップします。
- TP/SLタイプを選択：注文TP/SL／ポジションTP/SL／トリガーTP/SL。
- ［TP］または［SL］にチェックを入れ、トリガー価格の種類（マーク価格／最新価格／指数価格）を選択し、価格またはリターン％で利確または損切りを設定します。
先物取引におけるTP/SLのよくある問題 利確と損切りは、先物取引における重要なリスク管理ツールです。しかし、使用中に問題が発生する場合があります。以下は、TP/SLが失敗する主な原因です。
1. TP/SL注文が発動しないのはなぜですか？
まず、トリガー価格が注文の発動可否を決定します。現在、TP/SL注文は「最新価格」「マーク価格」「指数価格」のいずれかでトリガーされます。この3つの価格は常に同じとは限らないため、トリガー価格が自分の戦略に合っているか必ず確認してください。 さらに、市場デプス、取引の一時停止、またはシステム上の問題によってトリガーが発動しない場合もあります。
2. TP/SLの約定価格が最新の約定価格と異なるのはなぜですか？
TP/SL注文は、成行注文または指値注文として実行される場合があります。成行注文を使用する場合、システムは迅速な約定を確保するために、注文板の中で利用可能な最良価格で注文を執行します。大口注文の場合、注文数量がすべて約定するまで、システムは複数の注文板レベルに対してマッチングを行うことがあります。その結果、スリッページが発生し、ローソク足チャートに表示される最新価格とは異なる平均約定価格になる場合があります。
3. TP/SL注文がトリガーされたのに発注されなかったのはなぜですか？TP/SL注文は、トリガーされても発注に失敗する場合があります。一般的な原因には以下が含まれます：
- クロスマージンモードでは、ポジションを決済または縮小する際に算出される平均約定価格が、そのポジションの破産価格を下回る可能性があります。2. 市場の極端な変動により、価格があらかじめ設定した水準を急速に通過し、損切りと清算のプロセスが同時に発動する場合があります。
- ストップロスの注文数量が現在のポジション数量を上回っている場合。 成功率を高めるためには、マッチングエンジンが注文を処理できるように、清算価格から十分に離れた位置にストップロスのトリガー価格を設定してください。 ポジションを手動で縮小した場合は、TP/SL注文の数量が保有数量を超えていないかも併せて確認してください。
注意:
- ポジションを手動で決済した場合、その銘柄に対するすべてのTP/SL注文はキャンセルされます。2. TP/SL注文は「リデュースオンリー」として扱われ、反対方向のポジションを新たに建てることはありません。3. 市場価格の変動によって生じた損失について、当プラットフォームは一切の責任を負いません。
本製品の最終的な解釈権はGateに帰属します。 さらなるサポートが必要な場合は、Gate公式カスタマーサポートページをご覧いただくか、サポートチームまでお問い合わせください。
