最近、市場ではまた「マクロが指揮棒」という古い話が出てきています。PCEデータが少し良くなっただけで、すぐに「FRBが緩和に動くぞ、流動性が来るぞ、仮想通貨市場が飛ぶぞ」と叫ぶ人が現れます。

聞いている分には間違っていません。でもこの話、昨年からずっと繰り返されていて、「ポジションをしっかり持って流れを待て」がほとんど決まり文句になっています。問題は、この決まり文句を一年中唱えても、口座の数字があまり増えていないことです。

だから正直に言います：マクロだけを見ていれば十分でしょうか？

全然十分ではありません。マクロは天気予報のようなもので、「明日は晴れますよ」と教えてくれます。でも、今日泳ぐつもりなら実際の海の様子を見なければなりません。相場が死んだ魚のように横たわり、資金がまだ岸で様子を見ているなら、「晴れ」はただのBGMに過ぎません。

最近感じたこと：

**マクロを目覚まし時計にするな。** マクロは大きな環境の温度を決めるけれど、正確な売買のスイッチではありません。本当に動くなら、自分が信じるチャートパターンが出ているか、実際に資金が流入している兆しがあるかを見るべきです。

**「全員強気」の時は要注意。** 皆が同じ話をしている時は、好材料の大半はすでに価格に織り込まれています。本当に大きく儲けられるチャンスは、皆が「信じたいけどまだ完全には信じきれない」と迷っているタイミングに隠れています。

**生き残ることが何より大切。** どんなにトレンドが美しくても、ポジション管理が甘かったり、タイミングを間違えたりすると、一度の暴落で退場させられます。紙の上の利益は本物ではありません。

要するに、空を見上げてマクロの流れを意識しつつ、足元の相場状況をしっかり見ることが大切です。長期的なストーリーを信じるのは良いですが、市場の短期的な気まぐれには一定の敬意を持つべきです。

美辞麗句に惑わされず、相場が示すリアルな反応を重視しましょう。この市場では、最後まで生き残った人だけが結末を見ることができるのです。