過去1日、XRPの値動きはややもどかしい展開でした。価格は2.04ドル付近まで下落し、2.72%の下落率、取引高は32億ドルで前日比8%減少しました。

興味深いのは、大口投資家が押し目買いをしている点です。仮想通貨クジラが逆行して13億ドル分を買い集め、価格を2ドルから一気に引き上げ、一時8%の反発を見せました。ソーシャルメディアのセンチメント指標は10月以来最低の「恐怖ゾーン」まで落ち込み、Santimentのデータによれば、前回これほど不安が高まったときは、直後3日間で22%の急騰がありました。

規制面でも大きな動きがあります。BitnomialがCFTCにXRP/USDの現物契約を申請し、12月3日にローンチされる可能性があります。Rippleはこの取り組みに直接2,500万ドルを主導投資しました。新たに就任したSEC委員長ポール・アトキンス氏は「2年以内に米国市場はすべてオンチェーン化される」と発言し、市場は一気に盛り上がりました。さらに、カリンハウス氏とトランプ氏の会談の噂や、ゲンスラー氏の辞任も重なり、一時は価格が2.60ドルまで急騰しました。

米国の銀行もオープンになってきており、アドバイザーが直接XRP ETFを顧客に推奨できるようになり、配分比率は通常1%～4%程度です。

オンチェーンデータも活発です。ある大手取引所への純流入は1億8,500万枚、Rippleは2億1,000万枚を移動、ある取引プラットフォームは358万枚を増持、新規クジラアカウント（保有枚数100万～2,000万規模）も続々と登場しています。今週のXRP ETF純流入額は2億8,900万ドル、総規模は10億ドルの大台を突破しました。

ただし、利確売り圧力も高まっており、短期的には2ドルのサポートラインを試す可能性があります。全体的にはボラティリティが拡大する見通しですが、機関投資家の参入や規制緩和の動きもあり、2026年には反発の余地がありそうです。2.10ドルというレジスタンスラインを注視しつつ、マクロ経済の不確実性にも注意を払ってください。