12月初、3社がレアアース永久磁石の一般輸出許可証を取得しました——金力永磁（Jinli Permanent Magnet）、中科三环（China Rare Earth Holdings）、そしてもう一つ、もしかすると過小評価されている名前があります：寧波韵升（Ningbo Yunsheng）。

政府側の姿勢は非常に明確です：民間用途でコンプライアンスを満たすレアアース輸出申請は、承認すべきものは承認する。この言葉は一見平凡に聞こえますが、業界にとっては何を意味するでしょうか？それはゲームのルールが変わっていないこと、やるべきことを続けてやればいい、という意味です。

今回の寧波韵升は、特に意外ではありません。同社のネオジム鉄ホウ素磁石材料は、すでに智元（Zhiyuan）のようなトップレベルのヒューマノイドロボットメーカーに供給されています——工場で箱を運んだり、ネジを締めたりするロボットの関節モーターには、彼らの製品が使われているかもしれません。ロボット以外にも、低空飛行機市場にも注目しており、今この分野は非常に盛り上がっています。

数字も見てみましょう。前三四半期の売上高は39.1億元で、前年同期比7%増、これは爆発的な成長とは言えません。しかし、純利益は？2.76億元で、前年同期比299%の大幅増加です。利益の伸びが売上高を大きく上回っているので、コストが抑えられたか、製品構成が最適化されたか、いずれにせよ着実に稼いでいることは間違いありません。

生産能力の面でも準備を進めています。「年間生産能力15,000トンの高性能レアアース永久磁石材料スマート製造プロジェクト」は、今年6月に5,000トン分がすでに稼働開始。この生産能力は主に新エネルギー車向けモーターとコンシューマーエレクトロニクスをターゲットにしています——前者は言うまでもなく、後者もスマートフォンからスマートウォッチまで、どれも小型モーターが必要です。

レアアース永久磁石は、表面的には素材ビジネスですが、実は製造業のボトルネックとなっています。新エネルギー車が長距離を走るためにも、ヒューマノイドロボットが滑らかに動くためにも、低空飛行機が安定して飛ぶためにも、この磁石は不可欠です。寧波韵升の現在のポジションは、このサプライチェーンの喉元に位置しています。

もちろん、今後ストーリーを続けられるかどうかは、残り1万トンの生産能力がいつ稼働するか、そして国際市場が引き続き購入し続けるかにかかっています。しかし、少なくとも現時点では、状況は安定していると言えるでしょう。