ロシアの大手銀行VTB、国内初のスポット暗号取引を提供へ

VTB銀行、ロシアの資産規模で第2位の貸し手が、来年から認定投資家向けにスポット暗号資産取引の提供を開始する予定であり、ビットコインやイーサリアムなどの主要な暗号資産を直接・現物で取引できる国内初の金融機関となります。

VTBのブローカーサービス部門責任者であるアンドレイ・ヤツコフ氏によると、このサービスはポートフォリオが130万ドルを超えるか、年間所得が65万ドルを超える投資家に提供される予定です。

「『スーパークオリファイド』投資家によるテストの準備はすでに進行中ですが、この資格が広く普及することはないでしょう」と彼は述べました。

ロシアは、中国やインドとの石油取引に対する欧米の制裁を回避するため、暗号資産の活用を強めています。石油とガスはロシアの連邦予算の30％を占めています。かつては暗号資産に強く反対し、全国的な禁止措置も取っていた同国ですが、2022年に米国や欧州連合が新たな制裁を科し始めたことをきっかけに、仮想通貨の受け入れを開始しました。